外观
雷泰光电 レーザーテック 6920
指数:日经225成分股(2026-07-22 名单快照)
核心観点:受注サイクルの谷間にあるが、次世代機ACTIS A200HiTの受注開始とTSMCのCapex拡大を受け、CY2027以降の業績回復が視野に入る。独占的地位と50%近い営業利益率は非常に魅力的だが、株価にはサイクル上昇への期待が相当程度織り込まれており、受注回復の確認を待ってから買い増しする方針が合理的。
企業概要
レーザーテック(証券コード:6920)は横浜市に本社を置く半導体検査装置メーカーで、決算期は6月(FY=7月から翌6月)。設立年は1952年で、光応用技術と画像処理技術を核としている。
主力製品はACTISシリーズで、EUVリソグラフィ(極紫外線露光)を採用する最先端半導体製造工程に必須のフォトマスク欠陥検査装置である。EUVマスク検査という極めて高難度のニッチ市場において、競合はKLAのみで事実上の二社独占状態にある。具体的なシェアは非開示だが、市場では「ほぼ100%」と評される場面も多い。
顧客はIntel、TSMC、Samsungなど世界最先端の半導体メーカー・ファウンドリが中心であり、海外売上比率が大部分を占める。
宏観と行業背景
半導体微細化は2nm、1.6nm(A16)、1.4nm世代へと進んでおり、回路線幅が縮小するほどフォトマスクの品質管理難易度が上昇し、欠陥検査装置の付加価値と需要が増す構造になっている。TSMCは2026年後半にA16の量産ウェハ投入を計画しており、これに連動してACTIS A300(High-NA EUV対応)の量産ライン採用が見込まれる。
TSMCの2026年設備投資予算は最大560億USDと過去最高水準で、ASML受注残も2027年まで積み上がっている。AI向けGPU・HBMの需要拡大が半導体設備投資の持続的な追い風となっている。
業界全体のWFE市場はSEMI予測で2027年に1560億USDに達する見通し。
財務分析
| 指標 | FY2024実績 | FY2025実績 | FY2026会社予想 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 2135億円 | 2514億円 | 2200億円 |
| 営業利益 | 非開示 | 1228億円 | 1000億円 |
| 営業利益率 | 非開示 | 48.8% | 45.5% |
| 当期純利益 | 非開示 | 846億円 | 720億円 |
| 新規受注高 | 2727億円 | 1052億円 | 2000-2400億円(修正後上限) |
| 研究開発費 | 116億円 | 117億円 | 130億円 |
| 自己資本比率 | 非開示 | 非開示 | 72.5%(Q3末) |
FY2025は過去最高の営業利益1228億円・利益率48.8%を達成した。しかしFY2025の新規受注高はFY2024比で約61%急減(2727億円→1052億円)し、これがFY2026の装置売上減少(▲18.7%)を規定している。FY2026 Q3累計(2025年7月から2026年3月)の売上高は前年同期比0.4%増の1695億円、Q3純利益は7.8%増と、受注減の影響をサービス売上の伸びで部分的に補っている。
配当:FY2026年間配当予想329円、配当性向35%目安。
バリュエーション:株価約40000円前後、PER(予想)約50倍、PBR約17-18倍(2026年6月時点)。
護城河分析
EUVマスク検査という技術的極限に近い領域での装置開発は、光応用技術・画像処理・精密機械の複合的な知見が求められ、後発参入が極めて困難。主要な競合はKLAのみであり、実質的な参入障壁は非常に高い。
サービス収益(FY2026予想515億円、+19.9%)はインストールベースの蓄積に比例して増大するストック型収益で、装置事業の景気サイクルを緩和する安定収益源となっている。中計では2030年6月期にサービス売上800億円、売上比率20%超を目標にしている。
「ファブライト」戦略(製造委託と自社開発の組み合わせ)により、大規模設備投資を抑えた高い資本効率を実現している。
盈利模式
主要な収益ドライバーは3つある。
第一に、装置売上(FY2026予想1650億円)。EUVマスク検査装置ACTISシリーズの納品・検収時に一括計上される。受注から出荷まで約1年、さらに検収まで数ヶ月を要するため、受注高の増減が1.5-2年後の売上高に反映される構造である。
第二に、サービス収入(FY2026予想515億円)。ACTISは光源安定化が難しく、稼働後のメンテナンス需要が継続的に発生する。インストールベースが積み上がるほど拡大するストック型収益。
第三に、その他(FPD関連、レーザー顕微鏡等)は売上の約2%程度。
リスク要因
受注サイクルのボラティリティが最大のリスクである。FY2024比61%急減のような受注急落が再発する可能性を常に考慮する必要がある。主要顧客(特にTSMC)のCapex計画変更が業績に直結する。
輸出規制リスクも存在する。米国の対中半導体輸出規制が強化された場合、一部顧客向け出荷が制限される可能性がある。
為替感応度は現状では限定的(1円の円安で営業利益約0.5億円、FY2026 Q3時点)に低下している。
顧客集中リスクについては、先端半導体メーカーは世界でも数社しかなく、特定顧客の投資判断が業績を大きく揺さぶりうる。
株価のバリュエーション自体がリスクでもある。PER50倍超は、回復サイクルへの期待が多分に織り込まれており、受注回復が遅延すれば大幅な株価調整も起こりうる。
投資建議
中長期:強気。EUVマスク検査装置の独占的地位、50%近い営業利益率、次世代機ACTIS A200HiTへの移行という明確な成長シナリオが揃っており、2030年6月期の売上高4000-5000億円目標は達成可能と判断する。
短中期:慎重。FY2026は受注急減の影響による減収減益フェーズにある。会社は2026年6月期の受注高見通しを2000-2400億円に上方修正済みで回復方向にあるが、実際の業績への反映は1.5-2年後となる。現時点のPER50倍は割高感もあり、受注回復の加速を四半期ごとに確認しながら段階的に買い増しするアプローチが適切。
監視すべき主要指標:四半期ごとの受注高(FY2025の1052億円から回復しているか)、ACTIS A200HiTの受注台数、TSMCのCapex計画の増減。